新規投稿 2019/03/15・最終更新 2020/05/03
本日は岐阜県養老郡にある養老の滝周辺の「養老公園」観光記事となります。
- はじめに
- 養老公園とは
- 養老公園へのアクセス
- 大垣駅~養老駅の移動
- 養老の滝エリア (往路)
- 養老の滝
- 養老の滝エリア (復路)
- 養老神社 (滝エリア内)
- 楽市楽座・養老 (スポーツエリア内)
- 養老天命反転地 (スポーツエリア内)
- 芝生広場 (スポーツエリア内)
- 養老ランド (滝エリア隣接)
- 養老駅発
- 追記① お土産に是非
- 追記② 観光リフト跡
- 追記③ 養老改元フェスタ
- 追記④ 清水屋
- 追記⑤ 養老焼肉街道 藤太
- 追記⑥ あの飲み屋名の由来は
- 最後に
- あわせて是非ご覧下さい
はじめに
私を含めた関東の人間が「養老」の名を聞くと、千葉県でも屈指の観光地にして有数の温泉地「養老渓谷」を思い浮かべるのではないでしょうか。
ところがですよ、東海地方より西では「養老は岐阜県にある観光地」となるようです。
・・・そして今回は私が3年前に初めて存在を知ることとなった、その岐阜県の養老こと「養老公園」をご紹介いたします。
なお、本記事中の写真は一部を除いて新緑時期の撮影となります。
養老公園とは
岐阜県養老郡に1880年に開設された「養老公園」は県営の施設となります。
東西に約1,800m、南北約600mと東京ドーム約20個分に及ぶ広大な敷地内には、「養老の滝」「養老神社」「養老天命反転地」「楽市楽座・養老」(以上全て後述)、「養老パターゴルフ場」「こどもの国」など、自然を全身に感じながらのウォーキングや散歩から、スポーツ施設でよりアクティブに楽しめます。
さらに園内には「体で感じる芸術」施設を体感するも良し、歴史を感させる寺社を巡ることさえも可能となっています。
養老公園エリア案内
本記事では以下、養老公園内外の施設をメインに紹介いたします。
■養老の滝エリア
自然の宝庫「養老の滝エリア」は春の桜で始まり、今回記事で紹介する鮮やかな新緑の季節、そして紅葉時期までの一年中豊かな自然の中で快適な散策が楽しめます。
■養老天命反転地
「養老天命反転地」では体を動かしながら不思議な芸術と触れ合えます。
■養老ランド
「養老ランド」は養老公園隣接の、どこか懐かしさを感じる遊園地です。
次項は「養老公園へのアクセス方法」となります。
養老公園へのアクセス
養老公園のある岐阜県養老郡までは、鉄道・車のどちらでもアクセスが可能です。
■鉄道利用の場合 (一例)
ちなみに私は関東在住の人間なので、まずは名古屋まで行くこととなります。
養老公園最寄りの「養老駅」には、養老鉄道の大垣駅(始発)より約30分、または桑名駅(始発)からは約45分の乗車時間にて到着となります。
・大垣から養老鉄道
大垣駅から養老鉄道利用時には、JR東海道本線の大垣駅で乗換えです。
養老鉄道大垣駅(岐阜県・始発)より約30分。
・桑名から養老鉄道
桑名駅から養老鉄道利用時には、JR関西本線・近鉄名古屋線の桑名駅で乗換えです。
養老鉄道桑名駅(三重県・始発)からは約45分。
・養老鉄道は楽しい!
養老鉄道では現在、通常塗装列車に加えて「ハローキティラッピング」や「京浜急行塗装」仕様も運行されてるので、「鉄な人」から「ご家族」でも楽しみながら移動ができます。
そして養老鉄道を利用すると、養老公園内の施設利用時に特典や割引が付く場合もあります。過去には「天命反転地」の入場料金割引や、特製箸プレゼントなどがありました。
※施設での提示用に養老鉄道駅窓口発売の往復乗車券がおすすめ
■車利用の場合
車ならば東海縦貫自動車の養老インターから一般道で10分、大垣市街地より一般道で約40分の所要時間です。また養老公園内には複数の無料・有料駐車場が完備されています。
(編集者自身が車での旅行をしないため、情報が薄くて申し訳ありません)
マイカー利用時に特にオススメなのが、養老駅より車で5〜10分の距離にある「焼肉街道」です。飛騨牛A5等級をおトクに楽しめる焼肉店が軒を連ねています。
次項より養老公園の観光紹介(本編)となります。
大垣駅~養老駅の移動
それではさっそく養老公園に行きましょう。
今回は養老鉄道養老線の大垣駅より、鉄道利用でのご紹介をいたします。
JR大垣駅を南口に出てすぐ右側に見えるのが、養老鉄道の大垣駅です。
こちらが養老鉄道の大垣駅となります。
養老方面は1番線の列車に乗車します。
大垣市街地を抜けると、養老駅までのどかな田園風景が広がります。
養老鉄道は全区間単線です。
大垣駅発車から約30分で養老駅に到着しました。
駅構内の踏切を渡って改札口へと向かいます。
1番ホーム屋根には、養老町の名産であり養老の伝説にも出てきた瓢箪が吊るされています。
養老駅と出口は1箇所となっています。
この駅舎は1913年に完成をした、超年代物の歴史的建造物なのです。
駅前にし鎮座しておりますが、養老といえば瓢箪(ひょうたん)とのことです。
・・・ジャッキー・チェンの映画「酔拳」では、瓢箪酒をしこたま飲みながら「飲めば飲むほど強くなる」と言っていたのが私の瓢箪へのイメージです。
土日祝は養老駅前から養老公園の中程まで無料送迎バスが出ています。(参考)
散策が目的の場合でも、この先は登り坂の道「しか」ありません。終点「松風橋」まではバス利用で体力を温存するのも良いかもしれません。・・・勿論私は歩きます。
養老駅から徒歩の場合、10分程緩やかな登り道を歩くと養老公園内となります。
この坂道を地ひたすらに直進します。
(左) 養老駅から公園までの道程で唯一の信号、しかも歩行者地下通路もあります
(右) 養老ランド・・・前情報から個人的に「超」気になっています (今回立寄ります)
ゆるやかな上り坂を直進すること10分、既に養老公園の敷地内です。
園内には各地にマップや写真のような標識が設置してあり、そう簡単には迷いません。
さらに園内各所には清潔な洗面設備が不足なく設置されていますのでご安心ください。
ちなみに本日は「養老の滝(滝エリア)」「養老神社」「楽市楽座・養老」「天命反転地」「養老ランド」の順に廻ります。
次項「養老の滝 (往路)」に続きます。
養老の滝エリア (往路)
(養老駅より約1.3km・養老の滝より約2.4km)
無料送迎バスの終着点であり、駐車場も点在している観光の中心街です。
養老の滝から流れてくる河川に架かる「松風橋」上より、養老山地の方角(南西)を向いています。
川の両岸に滝まで繋がる道が続いていますが、妙見橋までは川の右側にある道を進みます。
この周辺は駐車場となっています。
植物のことは全くだめですが、この周辺にはこの花がよく咲いていました。
こちら側には商店や寺院、観光施設などが密集しています。
1つ上流よりの「不動橋」上より養老山地を見ています。
川岸は左右ともに駐車場となっています。
川下を眺めると・・・鯉のぼりです。
この周辺のお店には入ったことがありませんが、滝を見た後に休憩するのには丁度よいかもしれません。
ちなみにこちら(川の右)側の道には「養老孝子坂」の愛称があり、その名の通り常に緩やかな登りとなっています。
「豊駒」さんの店頭もよい雰囲気があります。
「豊駒」さんを超えると道は左に曲がり、その先の小さな橋を渡ります。
すぐに目に入ってくるのは「ひょうたんらんぷ館」さん、奥が「吉田商店」さんです。
少し先にあるお店が「養老公園 清水(食堂)」さんです。(私はこちらに寄りました)
どのお店でも瓢箪が必ず売られているようです。
「渡月橋」そばで営業中なのが、商店「大黒屋」さんです。
「大黒屋」さんの店頭も良い雰囲気です。
ちなみにここから先滝までの間、食堂・商店はありません。(滝の傍に飲料水の自販機・オンシーズンは屋台が出店中)
この道の右上にも並行して道が通っており、この周辺では宿屋が数軒あるようです。
こちらは過去営業されていたのでしょうか。
民家風の建物もあるようです。
植野山道に見える建物も宿屋です。
このあたりは商店がなくなり、建物自体の数が減ってきます。
左側を流れる川を覗いてみます。ご覧の通りどんどん高地に向かっています。
新緑もみじの屋根です。これが毎年12月前後には黄色から真紅へと美しく紅葉します。
とても趣のある民家(または元宿屋)のようです。
実はここは十字路となっているので、左折して川のほうに進みます。
左折してすぐの妙見橋を対岸に渡り、今度は進行方向左側の道を登っていきます。
妙見橋から先は勾配がややきつくなってきます
先のほうに見えている橋は「紅葉橋」です。
紅葉橋上より先を眺めてみます。
このあたりでは「紅葉橋」と少し先にある「万代橋」に公衆トイレがあります。
養老駅から養老の滝までは全長約4kmの距離となり、養老駅を出発すると常に上り坂となりますが、妙見橋を越えたあたりから少しだけ角度がきつくなります。
右対岸の遊歩道と距離が近くなっています。
頭上に生い茂っていた葉が減り、光が差してきました。
ここらは少し緩やかとなっています。
現状は存じませんが以前は適当間隔に喫煙所が設置されていました。私も超以前喫煙者でしたが、自然の中で吸うタバコがまた美味いんですよね。
更に角度がつき、ここからは坂道ではなく登り階段となっています。
まもなく見えてきたのは万代橋ですが、この距離でこの高低差です。
この万代橋から滝までは1本の道で繋がっています。
万代橋上から滝方向の上を眺めます。登り道が続いているのが見えると思います。
あともう少しです。
次項「養老の滝」に続きます。
養老の滝
(養老駅より約4km)
養老駅を出発してから徒歩で約45分、いよいよ養老の滝へと到着しました。
滝の高低差により、滝の下でも流れにも勢いがありますね。
日本の滝100選に選ばれている、幅4m、高さ32mの見事な滝となります。(原寸でどうぞ)
新緑がステキステキ。
毎年7月1日には「滝開き」にて観光客の無事を祈ります。(原寸でどうぞ)
滝付近は標高が859mとなり、夏場は地上よりも涼しくて快適です。
実は滝の先には本格的登山道が続いていますが、それはまた別の機会にします。
滝付近は超癒しスポットです。
おみくじが引けるので毎回運試しをするのですが、なぜかいつも大吉を引いています。
次項「養老の滝エリア (復路)」に続きます。
養老の滝エリア (復路)
それでは滝と別れを告げ、今回は帰りも同じ道を通って下山しましょう。
振り返ると万代橋上の新緑も美しいです。
万代橋付近で真上を見上げてみました。
帰り道は終始下り道となります。滝に近いほど急坂となりますので気をつけましょう。
先程の滝ま奥からは別の道で下山も出来ますが、同じ道でも行きとは別の風景が見えてきます。
再び頭上にも葉が生い茂ってきました。
・・・途中の紅葉橋を対岸に渡りましたので、右に川が流れています。
2015年まで稼動していたリフト乗り場です。
ここの先は妙見橋そばの十字路となり、右にあるのが風情のある民家です。
十字路の東側へ進むと東屋の先に「養老神社」へと続く長い階段が確認できます。
※養老神社につきましては別途ご紹介いたします
ここからは行きに通った養老孝子坂に戻り、ひたすらに下っていきます。
並行する上の道に見えてきたのは、おそらく宿泊施設です。
先程通った商店が見えてきました。
どうでしょう。行きとは違った景色が広がっていると思いませんか?
ふと見上げれば新緑のもみじです。
豊駒さんを横から見ることとなります。
養老伝説の展示がされている観光案内所です。
次のT字路を右折すると松風橋に到着となります。
おつかれさまでした。
次項「養老神社」に続きます。
養老神社 (滝エリア内)
養老の滝へ似続く道の途中に、山道よりも高所にある養老神社は、元正・聖武両天皇が祭神となり、菅公も合祀されています。
境内に菊水泉があり,菊水天神とも呼ばれています。
養老の滝には孝行息子が老父のために腰に下げた瓢箪に汲んだ湧水が酒に変わったという「養老孝子伝説」もあります。
本殿となります。
養老孝子坂からは妙見橋の北向きにある、長い登り階段で繋がっています。
次項「楽市楽座・養老」に続きます。
楽市楽座・養老 (スポーツエリア内)
(養老駅より約1km・養老の滝より約3km)
軽食から郷土料理、地ビールまで楽しめるイートインです。平日は閉まっている店が多いですが、週末や連休・イベント開催時には大盛況の様です。
平日はしまっている店舗が多く、週末やイベント時には盛大に営業しています。
次項「養老天命反転地」に続きます。
養老天命反転地 (スポーツエリア内)
(養老駅より約1km・養老の滝より約3km)
世界的アーティスト荒川修作氏がデザインを担当した、身体で直接体験できるアート作品です。
右奥で入場券を買い求め、そのまま奥へと進むのです。
まず「養老天命反転地記念館」は外壁から内部まで色鮮やかとなっており、内部は不思議な空間となっています。
・・・私は芸術的コメントが苦手なので黙っていますね。
「極限で似るものの家」は岐阜県の形をした屋根の建物の内部は迷路となっています。
天井部分は吹き抜けとなっているようです。
照明スタンド、そしてデスクチェア・・・
こちらはトイレにバス、そしてベッドです。
外観全体。
次にあるのがこの施設でも最大規模を誇る「楕円形のフィールド」です。
楕円形のフィールドはすり鉢状となっており、外周は起伏に富んだ構成となっています。
外周をまわってみます。
かなり歩きづらいです。
対面につきました。先程の極限で似るものの家が見えますね。
すり鉢の底に降りてみます。
実際にはかなりの急勾配なので気をつけましょう。
(施設にて安全装備の貸し出しもあります)
白い迷路状なのが「宿命の家」です。
フィールドの窪みには迷路など様々なオブジェがあります。
これは小さくなった「極限で似るものの家」でしょう。
探索をしていると結構な時間が経過しています。
次項「芝生広場」に続きます。
芝生広場 (スポーツエリア内)
(養老駅より約1km・養老の滝より約3km)
養老公園の芝生広場から養老山方角を望む。
毎年恒例のイベント開催時には、こちらでヒーローショーなども行われます。
次項「養老ランド」に続きます。
養老ランド (滝エリア隣接)
(養老駅より約1km・養老の滝より約3km)
土日祝になると小さな子供達が遊びに来ますが、私はど平日に寄ったせいか、他の客は1人もおりませんでした。
正式名称「ちびっ子遊園地 養老ランド」の通り、年齢が低めの子供をターゲットとしています。
貸切の園内です。
確かに利用条件の対象年齢上限が低めに設定されています。
恐らくは大人が遊べる施設はないのではと思いました。
しかし見ているだけでも懐かしくなる遊園地でした。
次項「養老駅発」に続きます。
養老駅発
養老ランドから徒歩10分ほどで養老駅へと戻ってきました。
今回は大垣行き列車で帰ることとします。おつかれさまでした。
本編はここで終了となります。
次項より養老公園の観光紹介(追記編)となります。
追記① お土産に是非
養老駅前のお店で販売している「吉備羊羹」はなかなかおすすめです。
追記② 観光リフト跡
滝エリア内の養老神社よりも高所にあります。
2015年までは稼動をしていたようですが、現在は廃止となっています。
乗り場案内の看板に味があります。
追記③ 養老改元フェスタ
【参考】改元1300年イベント時の大混雑です。
養老神社も大混雑。
駐車場他、養老公園内では盛大なイベントも開催されました。
追記④ 清水屋
養老公園内にて私の寄った飲食店です。
いいですなあ・・・BEER!
田楽に鮎の塩焼きを頂きました。(7月)
追記⑤ 養老焼肉街道 藤太
「焼肉街道」に数ある店舗から、大垣の大師匠にご教示いただいたのは「焼肉 藤太」さんです。
広い店内は開店とともに満席になる人気店でした。
レンタカーで来たため、仕方なくノンアルコールビールで気分だけ。寂しい。
こちらは飛騨牛肉のほか、馬肉で焼肉も楽しめます。
最後は絶品焼肉丼で締めました。
追記⑥ あの飲み屋名の由来は
皆様もご存知の飲み屋全国チェーン「養老乃瀧」はこの養老の滝から命名されました。ありがたいですね〜。呑みまくりましょう。
最後に
養老公園には実はまだまだ色々な施設があり、公園内で一日中楽しむことも可能です。
・・・実は「聲の形」の聖地にもなっており、私は10回位は天命反転地に行った気がしますが、逆に未踏地域や施設もまだまだあるようです。
本記事とあわせて、養老公園(滝エリア)の紅葉記事も公開中です。是非ご覧ください。
今回は以上となります。
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