今回はJR東海で引退の進む311系近郊型電車についての調査記事となります。311系 G5編成(岐阜駅)
- はじめに
- 掲載写真(撮影)について
- 311系とは(紹介)
- 311系車両の紹介
- 311系 編成別の撮影記録
- ■大垣駅 G1編成-2021/12)
- ■大垣駅 G1編成-2023/1)
- ■大垣駅 (G6+G8編成、G9編成-2021/9)
- ■名古屋駅 (G5編成-2016/12)
- ■大垣駅 (G3編成、G1編成-2021/7)
- ■岐阜駅、大垣駅 (G13編成-2022/6)
- ■大垣駅 G9+G3編成-2017/7)
- ■大垣駅 (G15編成-2021/11)
- ■大垣駅、岐阜駅 (G13編成-2022/6)
- ■大垣駅 (G6編成-2021/12)
- ■岐阜駅 (G2編成-2017/10)
- ■大垣駅、米原駅 (G15編成-2017/10)
- ■岐阜駅 (G6編成+313系-2022/8)
- ■岐阜~大垣駅間 (G4編成-2022/5)
- ■大垣駅 (G13編成-2017/1)
- ■大垣駅 G3編成、G8編成-2020/9)
- ■大垣駅 G12編成-2020/7)
- ■大垣駅 (G7編成-2017/2)
- ■大垣駅 (G15編成-2017/8)
- ■岐阜駅 (G7編成-2022/5)
- ■岐阜駅 (G11編成-2017/4)
- ■大垣駅 (G8編成-2021/3)
- ■名古屋駅 (G12編成-2023/1)
- ■名古屋駅 (G3編成-2019/10)
- ■岐阜駅 (G6編成-2018/3)
- ■大垣駅 (G7編成-2022/5)
- ■大垣駅 (G4編成、G6編成-2018/1)
- ■大垣駅 (G9編成、G6編成-2022/1)
- ■編成不明とした311系
- 検証結果
- 高山本線キハ75系気動車
- 211系5000番台 中央線撤退
- その他
- 最後に
はじめに
関東民である私と311系電車の出会いは2016年12月2日、大垣市での「聲の形 聖地巡礼(旅行)」時となるのですが、その頃は鉄道ファンを引退して15年以上経過してるのもあり、JR東海を走る通勤・近郊列車の種類は1つも知りませんでした。311系 G8編成(大垣駅)
本記事は舞台探訪者による記録公開であり、内容については"鉄道ファン"寄りではなく一般向けとしております。
例えば「この車両にある〇〇について」とある場合、記事内ではほぼ当該〇〇の参考写真を掲示することに努めました。
掲載写真(撮影)について
311系の次期313系は「聲の形(原作&映画)」に描かれており"走る聖地"として、能動的な撮影を心がけるも、311系は…その「ついで程度」の記録として撮影をしてきました。
撮影機材はiPhone、デジタル一眼、コンデジとなります。
撮影場所は私の好きな駅構内にての撮影(大部分が大垣駅)となります。一切のこだわりはありませんが、大垣駅については以下アングルでの撮影が好きかも。
名古屋駅
岐阜駅
米原駅
記事掲載の全写真については「出会ったらとりあえず撮影する」の巡礼根性で撮り貯めたものとなります。
そのため駅ホームにて乗車前または降車直後の撮影も頻繁かもしれません。
当然ですが…本記事掲載の全画像について、すべて執筆者撮影となります。
311系とは(紹介)
311系電車は東海道線の新快速・快速増発のため、1989年より4両編成15本(合計60両)が製造されました。311系 G6編成(大垣駅)
当時の東海道本線(名古屋地区)の新快速運用には、国鉄時代製造(1982年~)の117系が担当していました。117系(リニア鉄道館)
117系車内
客室設備など旅客には好評だったようですが、117系電車の営業最高速度は110km/sとなり、さらには並走する名古屋鉄道との激戦を制するためにも、311系では在来線通勤車両として国内初の120km/s運転対応となりました。【参考】117系以前の東海道本線(大垣岐阜)運用の165系
JR東海では分割民営化直後となる1988年より211系5000番台(国鉄時代の211系改良型)を東海道本線(豊橋~熱海)、中央線(名古屋~中津川)に投入・運用しており、311系の基本性能は211系5000番台と同等とされました。211系5000番台(中央線 多治見駅)
211系5000番台車内
車内設備については311系が快速列車用であることから、211系5000番台でのロングシートではなく、転換クロスシートが採用されています。311系(大垣駅)
311系車内
当初は東海道本線にて新快速中心の運用でしたが、1999年に次期近郊型車両となる313系が投入されると、311系は普通列車中心の運用となったようです。313系0番台(大垣駅)
313系0番台車内
そして2022年3月に投入開始となった315系は「311系と211系5000番台(+213系)との置換計画」である導入発表されてます。315系 (中央線 名古屋駅)
311系廃車は2022年5月より開始となり、2024年7月現在での現役車両は5編成(20両)まで減少しています。
今後の廃車スケジュールは不明ですが、長期間の活躍は見込めない雰囲気です。
311系車両の紹介
311系は1989年~1991年にかけて60両が製造されました。1編成は4両構成からなっており、運用により1編成(4両)または2編成(8両)となります。※以下は4両編成
こちらは4両+4両の8両編成です。311系 G11編成(岐阜駅)
8両編成時には中間部分に先頭車同士が連結されます。311系 G8+G6編成(大垣駅)
ちなみに連結する車両は311系以外(以下は313系)も対応しています。
奥が311系4両+手前が313系4両での8両編成です。
311系は前面部分はFRP製(曲面ガラス)、車体は軽量ステンレス鋼が採用されています。
車体部分。
車体前面と側面にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジ(RGB:ED6D00))とホワイトの帯が入っています。
各車端部(中間車輌の米原側)は優先座席となります。
先頭車両の優先座席(+車いすスペース)は乗務員室付近となります。
側面の行先表示器となり車外スピーカーとなります(1次車)。2,3次車ではクーラーカバー内部に格納されています。
行先表示器(車外)は列車種別と行先部の幕が独立しています。
台車には高速運転対応のヨーダンパ(蛇行抑制)が取り付けてあります。
先頭と中間車両でクーラーユニットが異なります(以下、手前から先頭中中先頭車両)。
先頭車両(クハ310米原側)の車端部はトイレ設備があるため側窓がありません。
出入口ドアは半自動に対応しません…続いて車内の紹介となります。
グレー系色で統一された車内(中間車)。座席は全てクロスシートとなります。
こちらは先頭車両(一次車)となります。
こちらは先頭車両(二次車)となります。主な一次車との差異は「床通路の色」「貫通扉の色」などとなります。
貫通部の色比較です。以下左が一次車右が二次車以降となります。
先頭部からは良好な前面展望となります。
車内照明は客室全長に渡り、また蛍光灯カバー(グローブ)付となります。
出入口脇と車端部座席は固定シート、他は転換クロスシートとなります。
上記の出入口脇(車端部を除く)座席にのみ、ミニテーブルが設置してあります。
こちらは車端部座席(固定クロスシート)です。
吊革はドア付近のみ設置となります。
各車両の妻仕切壁に設置のLED式案内装置です。
車両製造は日本車輛、日立製作所、近畿車両、川崎重工業が担当しています。資料なしとなりますが、過去にはテレホンカード式公衆電話が設置してあったとか…。
311系紹介は以上です
311系 編成別の撮影記録
実はこの項目が本記事の主題となります。
前述の通り311系は4両編成が15本製造されたわけですが、これら15本の編成にはそれぞれ編成記号(G1,G2~G15編成)があり、また編成記号は車両の正面左ガラス下部と、乗務員出入口の窓下部に掲示されています。こちらはG3編成(正面左側ガラスの下部)
こちらはG1編成(乗務員室扉の窓下部)
そこで私は以下について気になってきました。
「適当に撮影してきた311系写真、はたして全15編成分あるのだろうか?」
走行中のモーター音が超うるさくて…大好きな311系の全撮影記録から上記を検証してみます。
参考までに…2024年7月現在、営業運転現役の311系は5編成(G1,G3,G4,G11,G15編成)となります。
■大垣駅 G1編成-2021/12)
まずはトップナンバーとなるG1編成から。
年末年始を岐阜県で過ごした時に、大垣から宿のある岐阜に戻る場面となります。
米原側(クハ310)です。
名古屋側(クモハ311)です。
■大垣駅 G1編成-2023/1)
関東の友人1人を初大垣巡礼と呑み屋案内しました。
■大垣駅 (G6+G8編成、G9編成-2021/9)
まずはG6+G8編成となります。
当日は大垣駅ホーム風景の撮影をしており、そのついでに311系も撮影しておきました。
G6とG8連結部分です。
続いてG9編成。
■名古屋駅 (G5編成-2016/12)
執筆者が311系電車初対面&初乗車した日と思われます。
■大垣駅 (G3編成、G1編成-2021/7)
当日は大垣駅ホーム風景の撮影開始日であり(大垣駅ホーム風景記事にて公開)、そのついでに311系も撮影しておきました。
続いてG1編成。
■岐阜駅 (G8編成-2022/5)
岐阜市街地に宿泊、当日は大垣まつり観覧のため大垣駅へ向かっていました。
■岐阜駅、大垣駅 (G13編成-2022/6)
夜行バスで岐阜駅まで直通~岐阜から大垣行、大垣駅で折り返します。
大垣駅
■大垣駅 G9+G3編成-2017/7)
当日は大垣駅のキロポスト(写真内の白地に"410")撮影をしていました。
■大垣駅 (G15編成-2021/11)
大垣始発の東海道本線上り最終列車、当時は大府行でした。
■大垣駅、岐阜駅 (G13編成-2022/6)
大垣始発の東海道本線上り最終列車、名古屋行でした。
岐阜駅
■大垣駅 (G6編成-2021/12)
年末年始を岐阜県で過ごすのです。
■岐阜駅 (G2編成-2017/10)
高山から高速バスで岐阜BT~そして大垣を目指しました。岐阜駅の各番線に敷いたレール種類を調査…左側車輛は「ドクター東海(2枚目)」の愛称で呼ばれる事業列車です。
ドクター東海
列車本数が多い、走行速度が速い東海道本線は以下左(60kg)レールです。
■大垣駅、米原駅 (G15編成-2017/10)
大垣「聲の形、宇治「響け!ユーフォニアム」のハシゴ巡礼です。
米原駅
■岐阜駅 (G6編成+313系-2022/8)
写真奥が311系、手前(1ドア分)は313系列車となります。
■岐阜~大垣駅間 (G4編成-2022/5)
岐阜駅始発の大垣行が東海道本線(岐阜~大垣)下りの始発電車です。高山本線列車が岐阜駅到着後(1枚目写真)の入線となります。
■大垣駅 (G13編成-2017/1)
大垣宿泊~早朝の始発(下り列車)にて、京都宇治(巡礼など)へと向かっています。
■大垣駅 G3編成、G8編成-2020/9)
当日は大垣駅上り始発列車の撮影と、JR岐阜駅の本格撮影を開始した日(JR岐阜駅風景記事にて公開)となります。
続いてG8編成。
■大垣駅 G12編成-2020/7)
当日は新型コロナによる非常事態~前回3/2から4か月ぶりの大垣巡礼開始日です。名古屋駅発の東海道本線(在来)では2番列車となります。
■大垣駅 (G7編成-2017/2)
■大垣駅 (G15編成-2017/8)
■岐阜駅 (G7編成-2022/5)
■岐阜駅 (G11編成-2017/4)
当時の岐阜駅5番線と言えば、311系の折返し列車が常にいる状態でした。
■大垣駅 (G8編成-2021/3)
■名古屋駅 (G12編成-2023/1)
岐阜から自宅への帰路です。お目当ては211系でした。
■名古屋駅 (G3編成-2019/10)
大垣入り日です。311系は撮影だけすると向かいホーム新快速に乗車です。
■岐阜駅 (G6編成-2018/3)
当日は触社事故により長時間の普通~大垣・岐阜間のみ運行でした。
■大垣駅 (G7編成-2022/5)
大垣駅で3本のホーム駅名標を重ねて撮影(3枚目)していました。2枚目は4番線にも311系停車中です(編成不明)。
撮影は1番線、G7は2番線、奥の311は4番線となります。
大垣 大垣 大垣
■大垣駅 (G4編成、G6編成-2018/1)
早朝から京都宇治へと向かいます。5番線始発「普通 豊橋(2枚目)」所要時間2.5Hです。
続いてG6編成です。
■大垣駅 (G9編成、G6編成-2022/1)
313系との横並びです。因みに311系はG〇〇編成ですが、313系は頭記号だけでR,Y,Zなど複数種類あります。
■編成不明とした311系
大垣駅(2023/2)…一次車である予想はつきます。
大垣駅(2021/8)…岐阜駅撮影→大垣駅ホーム撮影に来たので、列車は背景となるのかも。
金山駅(2018/2)…当日は『聲の形』聖地スポットとなる金山駅ホーム撮影です。
穂積駅(2021/12)…よく確認すると手前先頭車の乗務員扉から編成解読は可能です。311系記録は以上です
検証結果
8月4日現在で手持ちの311系写真の9割以上を確認しました。
そして15編成の撮影結果は…
「G14編成を撮影する機会がなかったかも」
G14編成は2024/3に廃車回送となっており、永遠に撮影チャンスは来ないのです。
311系撮影検証は以上です
高山本線キハ75系気動車
ここまで読んでくださったのに、企画達成失敗となりまして申し訳ございません。まったく為にならないかもですが、本記事主題の311系と同世代となる気動車「キハ75系」の簡単紹介を追加いたします。(岐阜駅)
311系と同世代となるのか、若干の外観と客室インテリアは311系とかなり近いかと。個人的には後継となるキハ25系よりも断然好みです。
※執筆者は高山本線と太多線の乗車経験のみ=乗車線区のみ解説となります
それまで国鉄型気動車といえば加速・最高速度において、電車性能に大きく劣っていましたが、それらを置き換える目的で投入されたキハ75系は、特急「ワイドビューひだ」と同等性能(最高速度120km/s)であり、電車並の走行性能とサービスアップ(アップグレードされた客室)も達成されています。
高山本線の美濃太田から岐阜での運行開始は1999年頃からのようです。多治見は太多線の起点駅(岐阜駅)
キハ75室内
キハ75系運用について、高山本線(起点)岐阜駅~美濃太田(高山本線分岐・太多線終点)より高山本線と太多線へと分岐しての運行となります。
【参考】高山本線(太多線)美濃太田駅について
岐阜県市所在となる、JR東海運営の高山本線と太多線(長良川鉄道)の駅。高山本線の全特急が美濃太田駅に停車する。美濃太田駅に停車中のキハ75並び
【参考】太多線(中央本線)多治見駅について
岐阜県多治見所在となる、JR東海運営の中央本線と太多線の駅。中央本線の特急を含む全営業列車が多治見駅に停車する。多治見駅に停車中のキハ75
キハ75系ミニ紹介
近日公開予定。
311系の紹介風を予定しており、さらに「しょーもない豆知識」も少し掲載予定です。
キハ75系(手前)と最新型キハ25系の並び
車両先頭部と中間部で連結する歴史
乗務員室のない車端屋根部に伸びるのは排気管。高山本線の一部区間ではキハ75系運用しない理由なるはやで追記したく存じます。
キハ75系紹介証は以上です
211系5000番台 中央線撤退
2024年3月のダイヤ改正をもって、中央線(名古屋~中津川)より211系5000番台が撤退となりました。私としては「見たことはある程度」のご縁ですが、少しだけご紹介します。
一部の系列車両は三重県の鉄道事業者へと譲渡となりました。
左に並ぶのは311系です。
【参考】JR東の東海道本線から中央本線に転属となった211系0番台。よくみると5000番台とは顔もすこし異なります。
211系紹介は以上です
その他
今年の4月下旬の大垣巡礼(徘徊)中、初めてJR東海大垣電車区を通りまして… 奥左から313系、315系、311系並び
311系はあまり運用してないのかな?その他は以上です
最後に
記事閲覧ありがとうございました。
…実は311系写真はコンプリートしている「つもり」で記事にしまして、確認詐欺終盤になっても数編成の記録が出てこなくて…惨敗の悪寒すら覚えました。
記事内追加としたキハ75系の紹介は、311系比較では薄味ながら根幹となる「国鉄の気動車運用」についてご紹介します。(掲載するキハ75系外観とインテリア資料は準備済)
311系(大垣駅)
そして…このような記事としましたが、鉄道車両の引退間近に全国から湧くという「葬式鉄」ではございません。
興味ある鉄道車両や駅については、普段から記録程度の撮影をするようにしており、以下の関連記事も公開中です。
そして約5年前には本記事の主題「311系」の次世代313系について特集をしています。
鉄道写真の撮影センスがないので、せめて楽しめる構成の記録として残したいのです。
また本記事中「大垣駅撮影」「岐阜駅撮影」と記述いたしましたが、当ブログでは主に岐阜県内の主要駅紹介の記事を公開しております。
主題は「市街地と駅施設風景を眺める」となります。本記事以上に大量画像メインの記事構成となっております。ぜひごらんください。
今回は以上です。