愛してやまない岐阜市と大垣市の親密度

県内"ナンバー1都市(県庁所在)"と"ナンバー2都市"の複雑な関係…果たしてそこに友好関係は構築されているのか?

 

はじめに

この世にあまた存在している所謂"噂話"とは「人の間で無責任に交わされる話」を指しており、本記事については"ある噂話"の噂(根源)検証となります。

よって記事内容には一切のエビデンス(根拠)不在かもしれない~ご注意ください。

※次項より本題となりますが、本記事内容(調査考察)は執筆者調査によるものであり、それ以外の意図は存在いたしませんことをご理解ください

 

岐阜市と大垣市の仲が?~気になる噂話

岐阜県と執筆者の出会いは、丁度10年前となる2014年の飛騨高山旅行(聖地巡礼)、そして2016年の大垣旅行(聖地巡礼)を最大のきっかけとして以降、岐阜県南部(美濃地域)を主として"スーパー岐阜県漬け人生"となっています。

岐阜県は超良いんですよ。
日本の本州真ん中にあるので何かと便利だし、湧いて流れる水が上質だからコメ野菜酒魚なんでも美味しいと思うんです。

是非一度は訪れてみてくださいね。

清流 吉田川(郡上市)

閑話休題
何時何処で見聞きした噂話なのかは失念をしましたが、2017年頃には岐阜県内では最大規模の自治体となる岐阜市と、第2規模の大垣市は互いに仲は良くないのかも~的な情報を知っていたと思います。

岐阜市所在の岐阜県庁舎■たく@SYC 岐阜様提供写真
「関東多摩在住の岐阜県ファン」として、岐阜市と大垣市のどちらもラブ状態な執筆者(私)はこの「岐阜大垣不仲説」が7年近くもの間、ずっと気になり続けていました。

岐阜市役所本庁舎

「岐阜市と大垣市の仲」についてのネット検索結果にも一部、あまり仲良くはない説の存在を確認の結果~この噂話について調べてみたくなりました(以下、本調査)。大垣市役所本庁舎

しかしながらSNSで堂々と爽やかに聴き回るのは…流石にちょっと怖いので止めました。

 

全国的に県下1&2位都市は不仲なのか?

前述の通り県内1,2位規模の岐阜市と大垣市は、それぞれに都市機能を持つ自治体です。
そして岐阜市と大垣市の一部地域において、清流 長良川対岸で隣接する自治体…まずはこちらが噂話の元とも考えつつも、様々な要因が存在する可能性もあるため、以下にご紹介します。岐阜市街地

大垣市街地

実は日本国内に「県下第1都市 対 第2都市」構図について、少なからず存在をしている様です。以下で例をご紹介します。

■埼玉県

埼玉県浦和市(県庁所在地)と大宮市(県下最大商業圏)は、とにかくスゲー仲が悪かった、と埼玉県春日部市民の私も知る程度の常識でした。
そしてこの2自治体(与野市含む3自治体)は、平成(大合併)時代になると「さいたま市」として合併となります。

新自治体の名称決定の際、浦和与野は委員会選考の5案より「さいたま市」を提案も、大宮市は「大宮市(選考案にない)」を提案したとのことです。

さらに合併直前には「さいたま市合併告知垂れ幕を3市一斉に掲げる」約束も、浦和市が告知看板を独断設置~大宮市からの猛批判に「垂れ幕でなく看板だから問題はない(浦和市)」である。

■長野県

長野県長野市(県庁所在地)と松本市(県下最大商業都市)も張り合っている様ですが、松本市民によると「松本市には日銀松本支店があるから格上よ(松本市内TAXI運転手氏)」らしいです。

 

・・・その他岡山県、群馬県などにも見られる現象のようですが、なぜだと思いますか?

これらの自治体には大抵1つ以上の(今回調査対象含)以下要因があるようです。
・明治4年に行われた「廃藩置県」による合併の歴史的事実
・県庁所在 (予定地・候補地を経た現所在地)の歴史的事実
そして本調査では江戸時代以前に遡る噂情報もありました。

■複雑な事情あり…福島県

福島県福島市(県庁所在地)は廃藩置県によって、当時は県内3番規模の都市にして堅調設置となるのですが、当時県内では会津(会津若松市)が最大規模の町であるにも関わらず、明治政府は「戊辰戦争で官軍に対する激しく抵抗した会津は相応しくない」として、さらに郡山(2番規模)は会津とは近距離であるため、結果として福島市に設置されたようです。

そして現在は「郡山市と福島市には感情的対立がある」とのこと…だけではなく、郡山市においては「(立地的に不便な福島市から)県庁を郡山に移転せよ」である。そして福島市は由緒ある仙台市と仲が良いようです。

最後に…明治維新で都市衰退の状況に置かれた現代の会津人について。

「郡山福島なんてダメだべ、会津こそが一番だべ(執筆者祖母談)」

後日追記いたします。

 

調査方法

後日追記いたします

 

結論と調査結果

早速ですが本調査の結果を公開いたします。調査方法については以下となります。

質問内容
岐阜市と大垣市の友好意識について
質問方法
主観、噂話、歴史またはそれ以外の自由回答
回答者属性
現岐阜県民または岐阜県出身者
岐阜大垣市・隣接自治体に在住(推定)
回答数
9

■結論

岐阜・大垣市の仲は決して悪くはないが、超親密ということでもない

■調査結果

・9人中5人が「噂の存在を承知」も「仲は悪くはないと思う」
・9人中4人が「噂自体を知らない」
また執筆者(私)の調査でも噂話以上の情報は得られずでした。

以上となります・・・そして本記事はここでは終わりません。続きます。

 

調査資料

本項では噂話「岐阜市と大垣市はあまり仲が良くない」について、寄せられた回答及び執筆者調べにより、まぁまぁ多角的に噂の発生要因の一部をご紹介します。
また今回は本調査以前よりの疑問「岐阜市と大垣市は交流があるのか?」についても併せて解決するため、両市民様より。
…ただし内容の大部分が噂または個人の考え…ご注意ください。■岐阜市と大垣市の噂 (所在地)

それぞれ濃尾平野に位置しており一部地域は隣接市となります。また岐阜市街地と大垣市街地は道のり約15km、鉄道利用で約10分の移動距離とかなり近めです。
しかしながら、それぞれの街では岐阜県民様ですら違和感を覚える場面もある様です。

・岐阜市は「岐阜地域」 大垣市は「西濃地域」である
関東民(私)の感覚としては「岐阜市街地の雰囲気が東寄りの文化ならば、大垣市街地は西寄りの文化」を感じることが多いかもしれません。
室町時代に京都へと続く交通の要衝となった大垣は以降、現在まで東西交通の要所として、また東西文化の接点として発展を続けています。

 

根本は岐阜県でありながら、互いに独自の文化が花開いたのではないでしょうか。

本調査にて「岐阜から(東位置の)各務原は岐阜に近いが、大垣市は岐阜と異なる文化圏を感じる」「岐阜は岐阜運転免許センターであり、大垣は西濃運転免許センターとなる」「かつて岐阜と大垣では県立高校の学区も別であった」「岐阜から大垣市に進学すると周りはすべて大垣(西濃)人だった」「岐阜弁イントネーションは東京式も、語尾に"へん"が付くので、関西からは"エセ関西弁"・関東からは"岐阜は関西弁?"と聞かれることがある(補足 大垣弁はイントネーションが関西に近いかもです)」回答もありました。

・岐阜市と大垣市の間には長良川・揖斐川がある
「川を渡ると世界が変わる」といいますが、岐阜と大垣の間には大きな2つの川があることで、生活様式などに様々な違いがあるのかもしれません。
そして「圧倒的に積雪が多いのは大垣市」など、立地的要因と併せて「揖斐川の東西では天気が違う」とも言われることがあります。

本調査にて「岐阜市は乾燥気味であり、大垣市は高湿度である(冬を除く)」回答もありました。

・岐阜・大垣市民が目指すのは県外かもしれない
日常生活において岐阜市民は西方向の大垣市には行かず、また大垣市民についても岐阜市を通過することが多いようですが、皆向かうのが中京圏最大都市となる愛知県の名古屋市なのです。

本調査にて「岐阜は名古屋の植民地(複数件)」「部活引退後は狂ったように遊んだ。岐阜?よせよ、名古屋だがね(名古屋弁)」「自宅と職場のある岐阜市・大垣市にそれぞれ呑みに行く」回答がありました。
植民地~は岐阜県が名古屋のベッドタウンであることなどを指しており、実際には多くの岐阜県民が名古屋を尊敬している様です(東海紹介アニメによる)。

■岐阜市と大垣市の噂 (歴史)

前編では「廃藩置県」「県庁所在地」が原因となり、以降長らく不仲である自治体の存在をご紹介しました。
今回本調査でも上記2事項を重点調査した結果、廃藩置県よりも以前の噂まで確認しました。

・廃藩置県以前
明治時代の廃藩置県以前となる幕藩体制下での現大垣市は、大垣藩として譜代大名では最大に近い十万石を誇り、また大垣城(戦前旧国宝~戦災消失)を擁する城下町は美濃一の規模だったようです。

当時の現岐阜市は幕府直轄地~岐阜藩は存在しておらず(後に尾張藩領)、また関ヶ原合戦後の岐阜城は徳川家康により廃城とされ、代わりに加納城擁する加納藩(三万石)が置かれました。

本調査にて「『当時格上だった大垣市の方が県都に相応しい』意見もあるらしい」「大垣藩と加納藩は「どちらが格上か」などから、あまり仲は良くなかったとの説がある」回答もありました。

・かつて岐阜と大垣は県庁候補地であった
明治時代の廃藩置県により岐阜県庁を設置することになり、当初2年間は美濃国領主の支配所となる笠松(羽島郡笠松町)に置かれた後、岐阜市へと移されました。
当時の候補地として、県最大の城下町である大垣市も挙がりましたが、立地や交通などから岐阜市に決定したようです。

■岐阜市と大垣市の噂 (その他)

こちらでは執筆者感想"これは張り合っていそう"や、面白かった本調査回答の一部をご紹介します。

・全国高校野球大会は当然ライバル
近年はほぼ岐阜市(県立岐阜商)と大垣市(大垣日大)で甲子園出場を競っている様です。
・地方銀行だって東海地区でナンバー1&2
岐阜市(十六銀行・東海地銀預金額1位)と大垣市(大垣共立銀行・東海地銀預金額2位)について「"大垣共立銀行は十六銀行を超える"として」本店ビルを17階建てにしたとの噂があります。
・毎年開催の花火大会は開催日は同日だった
2019年迄は「全国選抜長良川中日花火大会(岐阜市)」「岐阜新聞大垣花火大会」の開催日は7月第四土曜日と一緒でした(本調査回答など)。
大垣の会場からは岐阜で打ちあがる花火が見えるほどでした。
・東海道新幹線の岐阜県駅では誘致ライバル
岐阜県内の東海道新幹線駅は岐阜羽島ですが、当初岐阜県は岐阜駅または大垣駅への接続を要望していました。
当時の岐阜市は「危険なくらいに誘致合戦に火がついていた」と噂を聞きました。また「大垣は土地確保が難しかった」「大垣駅の地盤が新幹線向きではない」との噂も聞いたことがあります。
・本調査にて回答のあったご意見
「大垣市の方が住みやすく、また大垣駅前のほうが開けている」
「大垣市の歴史文化伝統は素晴らしいが、その上が岐阜市だと思う」
「垂井町、養老町、関ヶ原町(補足 すべて大垣市付近)は仲が悪いらしい」

 

関東地域は「居住地ヒエラルキー」が顕著?

本項目は関東民として経験した執筆による、大部分ではない筈だが決してごく1部ではない、と推測される「居住地によるマウンティング合戦」が日常生活にも馴染んでいるのが関東地域だな、を少しだけご紹介します。

例えば関東地区では東京都23区(電話番号03地域)を頂点として、神奈川県(横浜市)>東京都下=神奈川県>千葉県=埼玉県と、都県規模での様々な比較に始まり、同都県内での比較においては最寄りの鉄道会社ヒエラルキーも存在しています。

同じ埼玉県民同士ならば「JR〇〇線」対「西武〇〇線」対「東武〇〇線」みたいな沿線バトルです。

これは主観となりますが、東海地区は名古屋を頂点とするも、岐阜も愛知も「名古屋を認め愛している」のは、関東地区との大きな違いかと思います。

 

最後に

岐阜都市圏・大垣都市圏として発展し続けながらも、歴史伝統と自然に溢れる魅力的な街は「岐阜と大垣は過干渉しない大人の間柄」かもしれません。
これからもバンバン岐阜市と大垣市を行き来しようと思います。

そして最後となりますがも個人的印象の強かった回答をご紹介します。
「(岐阜と大垣は)互いに然程興味がないのかもしれない。むしろ関心があるのは名古屋ではないか」

以上となります。

 

文末となりますが、本調査にご協力くださった岐阜県民様に厚く御礼申し上げます。(私はまた少し岐阜県にくわしくなれたかも)

 

記事一部途中ですが

まことに申し訳ございません。本記事はごく一部が未完となります(近日完成)。