新規投稿 2019/11/17・最終更新 2021/02/17
本記事では「映画 聲の形」の聖地である大垣市を中心に、各スポットの変遷を調査・報告をいたします。
※大垣市配布の情報誌より
本記事では聖地巡礼(舞台探訪)にて撮影した写真との比較・検証のため、『映画「聲の形」』の本編より一部を引用させていただいております
引用画像の著作権は大今良時氏、講談社、映画聲の形製作委員会に帰属していることを明示させていただきます
- はじめに 〜変遷とは
- 記事の内容 〜変化紹介方法
- JR大垣駅・周辺
- JR東海 313系列車 (内装)
- 新大橋・周辺
- 郭町商店街 (1丁目横断歩道周辺)
- 大垣市役所周辺
- 美登鯉橋周辺
- 四季の広場周辺 (編集中)
- 総合福祉会館
- JR岐阜駅
- 追記予定と要注意聖地
- 最後に
- あわせでご覧ください
はじめに 〜変遷とは
2016年9月下旬から大垣探訪を開始した私ですが、他のブログ様記事やSNS相互フォロワー様の中にも、それ以前から大垣入りをしている方は多数いらっしゃる様です。
そして2016年10月以降(正確には以前)2021年2月現在までに、聖地スポットを含めた大垣の街並は日々確実に進化を続けているのです。
例えば以下2枚の写真は大垣市街地の中心、大垣城天守から大垣駅方向を撮影したものです。


左写真は2018年1月、右写真は2020年2月のほぼ同位置風景ですが、2020年では大垣駅周辺に高層建築が増えています。
同様に聖地スポットもなかなかの変化を遂げている様です。そこで本記事では「聲の形 聖地スポットの変化」として、主に大垣市街地の作中スポットに注目・ご紹介いたします。
近日中に大垣市以外の聖地スポット及び、原作版の聖地スポット(一部,予定)も追加いたします。(2020年7月8日)
記事の内容 〜変化紹介方法
映画作中で描かれている街並や風景から「明らかに」変化した箇所があれば、今回は些細な点でも挙げさせて頂きます。※1,※2


©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【例】上段は映画作中、2017年2月(下段左)と2019年12月の比較 (郭町一丁目)
なお本記事では内容性質上、映画作中での「水門市」風景と実在する「大垣市街地」風景を比較する必要があります。そのため「映画 聲の形」本編より画像引用をさせて頂きました。※3
そして記事内では以下の比較区分にて、最大6枚前後の画像を掲載させて頂きました。
【映画作中】映画作中シーン (必須)※3
【変化前】作中と同等時期のスポット (基準)※4
【変化中】基準〜変化過程※4
【変化後】基準〜変化後のスポット※4
【参考】変化部詳細や追加情報※4
※1 興文小学校につきましては本記事では扱いません
※2 期間限定のイベント告知など掲示物は除きます
※3 比較目的のみに「聲の形」本編画像を使用します
※4 ”資料なし”の場合もあります (項目ごと非表示)
次項より本編となります
JR大垣駅・周辺
JR大垣駅と周辺の聖地スポット変遷となります。
特に駅ビル部分につきましては、2019年の全面リニューアルの関係から、複数の相違点が発生をしています。
■1.JR大垣駅ビル 外観 【参考】
作中で駅ビル全体は描かれていませんが、本記事の仕様慣れを兼ねての掲載となります。
(参考のため映画作中風景は存在しません)
【変化前】2018年8月末の閉店までの大垣駅ビルは「Apio (アピオ)大垣」として営業をしていました。
夜のアピオ大垣。
【変化中】アピオ大垣閉店より約8ヶ月間の改装(休業)期間がありました。
【変化後】2019年4月に「ASTY(アスティ)大垣」としてリニューアルオープンをしました。
夜のアスティ大垣。
【参考】駅ビル外壁のテナント表記を比較します。


いかがでしたか?以上が大垣駅ビルの変遷についての紹介となります。
以降、聖地スポットを同様に紹介いたします
■2.駅ビルテナント (店舗外観)
【映画作中】
本記事をご覧くださる方であれば間違いなく、作中シーン説明なぞは不要と存じます。以降、基本的には説明省略をさせて頂きます。
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】アピオ大垣駅1階のベーカリーショップが上記のモデルとなります。
【変化中】駅ビルリニューアル工事中です。1番手前が当該ベーカリー跡地となります。
【変化後】駅ビルリニューアル後の新店舗は、「お惣菜・カフェ・バル 美濃味匠」です。映画版では唯一の駅ビル(外観)シーンなので少し残念な変化です。
■3.大垣駅南口ロータリー
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】左向かいにあるビルにご注目ください。
【変化後】2019年頃には上記ビルは解体されています。
【参考】以下右(2018/8)では解体作業に着手しています。


然程気にならないかもですが、私は気になりましたので。
■4.駅構内 1 (自動改札機・周辺)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】2017年12月当時の大垣駅改札口となります。期間キャンペーンなどの掲示物は除外しますが、素晴らしい再限度です。
2018年12月、作中シーンに近いアングルです。
【変化後】2019年夏現在では以下の2箇所が大きく変遷しています。
1. 自動改札機の複数台が交換済
2. 壁側の運行情報表示(液晶モニター)が交換済
【参考①】自動改札機を確認してみます。
左が以前の自動改札機となり、右(現在)とは多々相違点が確認できます。


2016年12月時点の自動改札機です。まさか自改まで変遷しているとは…驚きです。
■5.駅構内 2 (自動券売機)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】自動券売機をここまで精密に描き込むとは、もはや脅威ですね。
【変化後】2019時夏です。一番左の新幹線対応の券売機を含めた、全券売機が案内板を含めて交換されているようです。実は地元西武鉄道の駅券売機が2,3年での入替から、大垣駅の調査をした次第です。
■6.駅構内 3 (改札外店舗)
【映画作中】補足:背景右店舗は以前のテナント「JR東海ツアーズ」と思われます。
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化後①】2016年秋の時点では既にキオスクになっていました。
【変化後②】現在です。駅ビルのリニューアルに合わせたのか、看板と店内配置に変化がありました。本件は資料不足により説得力には欠けますが、東海ツアーズ云々は調査済みです。
■7.駅構内 4 (南口連絡通路)
【映画作中】


©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】大垣駅では「Apio(アピオ)」水門駅では「Epio」表記です。
作中アングルにて。
【変化中】リニューアル工事中です。
【変化後】駅南口にはリニューアルした「ASTY(アスティ)大垣」と繋がっています。
作中アングルにて。
大垣駅関連では最大の変遷箇所かもしれません。
JR大垣駅・周辺は以上です
JR東海 313系列車 (内装)
JR 313と周辺の聖地スポット変遷となります
車内風景の作画より車両は実在する「JR東海313系 1次車」と考えます。
■1.車内ドア付近床
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化後】ドアの床色が注意を促す黄色に変更されました。2016年9月時点では全車両で完了したようです。
■2.車内 天井照明 ※本件は調査中です
【映画作中】


©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】車内天井の照明が蛍光灯にカバーが付いています。
【変化後】照明がLEDに交換となり、カバーも新調されています。
【参考】写真左が313系1次車のインテリア、右が2次車以降のインテリアです。


はっきり申し上げまして、313系は仕様の多さから特定が非常に難しい列車ですが、敢えて1次車と判別可能に描きわける京アニの技術と優しさ、素晴らしいですね。
JR東海313系は以上です
新大橋・周辺
新大橋と周辺の聖地スポット変遷となります。
特に新大橋自体が2019年以降に段階的リニューアル施工の関係で、かなりの相違点が発生しています。
■1,2 新大橋周辺 (新大橋タイル,オブジェ)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】背景を含めてほぼ完璧に再現されています。2019年2月までは以下状態でした。
【変化中】2019年4月にはタイルの全面リニューアルが行われました。
【変化後1】2019年6月以降です。さて、何が変わったかお分かりになりますか?
実は3人の子供のオブジェクトが端に移動となりました。



【さらに変化後】2020年2月下旬頃の新大橋です。…もはや作中の跡形はありませんね。
■3.新大橋周辺 3 (新大橋ライト設備)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】新大橋下を流れる水門川を照らすためなのか、照明機器が設置されていました。
【変化後】2019年現在です。照明機器一式は2018年序盤に撤去された模様です
【参考】照明設備が稼動しているのは見たことがありませんでした。本件は微々たる差かと思います。
■4.新大橋周辺 4 (新大橋付近看板)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】2017年始め頃、一番高所に建つ証券会社の看板をご覧ください。
【変化後】現在看板が撤去となっています。作中では事業者名称を変更するものの、この芸の細かさでした。
新大橋・周辺は以上です
郭町商店街 (1丁目横断歩道周辺)
郭町商店街の聖地スポット変遷となります。
■郭町商店街 1 (店舗1)
【映画作中】


©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】こちらの店舗が営業していた時期(2017/12)です。
【変化後】2019年現在では閉店のようです。(商店街店舗一覧から消滅確認)
【参考】作中レイアウトに近いアングルです。
■郭町商店街 2 (店舗2 旅行会社)
【映画作中】


©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】2018年までは営業をしていました。
左隣の店舗が営業をしているのは見たことがありません。
【変化中】営業日数を減らしていきました。
【変化後】撤退です。
■郭町商店街 3 (観光案内表示)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】車道中央の案内「大垣城・郷土館→」の案内建造物が今回の対象物です。
【変化後】記憶では2017年中にはオブジェクトが新品交換となりました。
大垣市役所周辺
大垣市役所周辺の聖地スポット変遷となります。
■1.大垣市役所周辺 1 (西大垣通りからの視点)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】まず左岸手前、以前は何かがあったようですが、2016年9月頃には撤去となっていました。
【変化中】左岸手前が工事現場となり、右岸の平屋駐車場が立体駐車場となりました。
【変化中(現在)】2020年7月です。市役所新庁舎周辺工事が進んでいます。
■2.大垣市役所周辺 2 (西外側橋1)
【映画作中】
【変化前】背景を含めてほぼ完璧に再現されています。2017年2月までは、この状態だったようです。
【変化中】市役所部分解体により対岸右の物置や照明が撤去されました。
【変化中(現在)】2020年7月現在。橋対岸の標識も撤去となり、橋脚以外は完全に異なる風景です。
■3.大垣市役所周辺 3 (西外側橋2)
【映画作中】
【変化前】背景を含めてほぼ完璧に再現されています。2017年2月までは、この状態だったようです。
【変化後】背景右にあった平屋駐車場が立体駐車場となりました。
大垣市役所は以上です
美登鯉橋周辺
美登鯉橋周辺の聖地スポット変遷となります。
■美登鯉橋周辺 1a,1b (四季の道 背景)
【映画作中】


【変化前1a,1b】左側建物には緑色の看板があり、また奥には赤い看板のチーズケーキ屋があります。
【変化前1a】この看板のある建物前を将也がパンを持ちながら歩いています。
【変化前1b】映画作中(左)の一番奥に描かれているチーズケーキ屋さんです。
【変化後 1a】2019年6月現在です。看板が撤去されています。
【変化後 1b】チーズケーキ屋さんも外観に変化があります。
■美登鯉橋周辺 2 (背景)
【映画作中】
【 変化後】2016年9月には既に橋向こうは新築住宅となっていました。原作時点で聖地巡礼をしていると、作画同様の建物だったようです。
美登鯉橋は以上です
四季の広場周辺 (編集中)
四季の広場周辺の聖地スポット変遷となります。(準備中)
■四季の広場周辺 1 (四季の広場 背景)
【映画作中】
©大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
【変化前】大時計の色に注目です。
【変化後】年末年始に塗りなおしたようです。(2021/2)
四季の広場は以上です
総合福祉会館
総合福祉会館の聖地スポット変遷となります。
■総合福祉会館 1 (3F奥部屋)
【映画作中】
【変化前】突き当たりのドア装飾がほぼそのままに再現されています。
【変化後】2019年現在掲示物が全てはがされています。
■総合福祉会館 2 (3Fバルコニー風景)
【映画作中】
【変化前】風景に旧大垣市役所が描かれています。
【変化中】2019年、旧市役所後方には新庁舎が建築中です。
総合福祉会館は以上です
JR岐阜駅
JR岐阜駅の聖地スポット変遷となります。
■JR岐阜駅 1 (4,2番線エスカレーター)
【映画作中】
【変化前】右の下りエスカレーターを佐原さんが駆け下りてきます。
【変化後】左右、エスカレーターの進行方向が変更されました。(2020/7)
JR岐阜駅は以上です
追記予定と要注意聖地
①「ナカーシマスパーランド」で作中登場のアトラクション「ホワイトサイクロン」は「白鯨」にリニューアル済みです。近日中に項目追加します。
②「養老天命反転地」で作中登場の「極限で〜」作品全体、「楕円形〜」の一部(将也が滑り転んだ場所)について、約1年間かけ2020/7/17まで改修工事でした。個人的要注意スポットです。
③「西外側橋」は作中「ビンタ橋」は、1年以内に架け替えの可能性もあります。(正式ではないが直接質問の回答」「大垣市民さんの噂」から判断)
最後に
・・・大垣市の発展は喜ばしい、聖地は残ってもらいたい・・・うーむ、難儀ですね。
記事本文では変化スポットと内容を淡々と書かせていただきましたが、近頃はハッキリと言いいましてかなり落胆をしています。
「聖地巡礼」も人により様々ですが、大垣市においては「作中同様の街が実体感できる」ことが最大のメリットだと私は感じ、通い続けています。
勿論大垣市が今後より発展することが望ましい、と思います。
街が変化していくのも当然と理解しています。
でも寂しくなりますね。
今回は以上となります。