今回は東海、近畿、関東の鉄道博物館(展示車両)紹介記事です。
はじめに
名古屋「リニア・鉄道館」を皮切りに、京都「京都鉄道博物館」そして大宮「鉄道博物館」と、JR3社(東海・西日本・東日本)の博物館を制覇していました。リニア・鉄道館(館内展示・所蔵)
近頃の各施設では廃車両の展示だけでなく、大画面解説動画、運転シミュレーターから、列車構造解説に閉塞体験学習、実車でのデモンストレーション…いやはや、すごいです。京都鉄道博物館(梅小路蒸気機関車館)
ちなみに鉄道博物館では展示車両を眺めつつ、趣味の1つでもある「客室風景の撮影」をするのが私の目的であり、楽しみなので他には何もしません。交通博物館(車両ステーション)
そのため本記事では各博物館の展示車両の紹介のみとなり、その他の展示や体験内容には一切触れておりません。
本記事内では「展示車両の一部」を掲載いたします。また各施設の展示車両につきましては、訪問日時点の展示状態となります。
リニア・鉄道館 (JR東海・名古屋)
2016年10月28日訪問 収蔵車両数:50両前後
岐阜県大垣市に行き始めると、毎回の様に名古屋駅構内でこちら「リニア・鉄道館」の0系デザイン掲示物が目に入るのです。
というわけで「洗脳されたが目的はなし」的な状態での訪問のためかなり適当です。
最寄駅はあおなみ線の終点、金城ふ頭駅
駅出口からリニア・鉄道館らしき建物が見えています。
2011年に現在地にオープンをしました。正式には「リニア・鉄道館〜夢と思い出のミュージアム〜」です。
展示エリア (屋内)
屋内車両展示・収蔵エリアでは、国鉄〜JR東海時代の歴代車両が大量展示・収蔵されています。展示車両についてはほぼ全て車内(客室)立ち入りも可能です。
まずは鉄道輸送における速度向上の歴史です。
■リニア試作車でしょうか。車内への立ち入りも可能です。
■新幹線300系試作車だった気がします。線路走行にて443km/hを記録とかすごい。
■こちらは・・・現在は引退直後で大した懐かしさはありませんが、新幹線安定高速化の新時代を切り拓いた700系です。
700系普通車車内です。もちろん通路も自由に歩けます。
■脱国鉄なデザイン・意欲的サービス提供で人気の100系、いいですよね。…と言いつつ私は乗車経験がありません。ちなみに2階建て車両の展示もあります。
2階建て車両の1階は個室グリーン、2階が食堂車になっていました。
■元祖・新幹線0系です。しかも大窓タイプじゃないですか。団体様は皆0系前に並んで記念撮影されていました。
0系普通車車内です。座席は当時の転換クロスシート仕様です。
食堂車はリニューアルされているかと。デビュー時は調度品がもっと簡素でした。
ん…なんだかやる気のない撮影ですみません。0系ドクターイエローです。
■気動車特急車両のキハ82、キハ181(写真)があります。個人的には非力だとしてもキハ82を推したいです。
キハ181系普通車車内です。
■カーブの多い山岳地帯(中央東線)を高速走行するための振り子機構を備えており、低い重心の車両がカーブを傾斜疾走する381系が超好きなんです。
低重心構造のため冷房装置は床下搭載です。屋根スッキリ。
車体は鋼鉄ではなく軽量アルミニウムに特急塗装を施しています。
JR西日本ではリニューアルして現在も運行中です。
381系の普通車車内です。窓際に見えるダクトは床下の冷房機器用です。
所蔵エリア
■所蔵エリアの車両は車内立ち入りは不可の様です。・・・この165系もかつては大垣駅に来ていたのでしょうか?胸熱ですね。
■所蔵エリアには381系の先頭部をパノラマ改造したバージョンも。ボク嫌い。
展示エリア (屋外)
屋外展示スペースには新快速として颯爽デビューの117系が。東海地区を代表する通勤・近郊車両ではないでしょうか。
117系車内です。当時は飲食可能な休憩スペースとして開放されていました。※現在N700系新幹線が屋外展示、117系は館内
客室撮影コレクション
当時の私は何を考えていたのかは知りたくもありませんが、車両外観は無視をして「客室だけ」撮影していた様です。
正面コレクション
普段はあまり見られない正面アングルです。
まとめ
「リニア・鉄道館」の名の通り、高速鉄道の歴史から展示解説が充実しています。在来線の展示車両も鉄道黎明期の車両から国鉄新性能時代まで充実しています。丁寧に見学すれば数時間位は平気で経過をするでしょう。
私的には大部分の展示車両への車内立ち入りが可能な点、とても満足度は高かったです。
2020年現在ではN700系新幹線の展示もあるようです。(写真はイメージ)
…余談です。館内にある大画面での解説動画コーナー、椅子が700系のグリーン座席再利用でした。欲しい!
リニア・鉄道館は以上となります。
京都鉄道博物館 (JR西日本 京都)
2016年11月18日訪問 収蔵車両数:50両前後
リニア・鉄道館から約1月後には、アニメ「響け!ユーフォニアム」「たまこまーけっと」聖地巡礼に宇治の紅葉、友人との呑みを合わせ込んだ結果辿り着きました。今回は用事ついでに二条駅から徒歩
2016年に現在地にオープンしました。
プロムナード
駅ホームを思わせる長さのあるスペースには、歴代の優等列車・一等客室(グリーン含)・食堂車などが並びます。
■その中で異彩を放つ「ザ・新性能車両」国鉄101系が開扉状態で展示されています。
101系が進化して103系、201系、205系から現在までがあるわけです。多分。
本館1階
■500系…世界一イカすデザインではないでしょうか。運用面などでJR東海に嫌われたのが可哀想。
未来的!
空気抵抗対策で車体裾は絞られいます。が、乗車すると窓側席は窮屈なんですよね。
■100系新幹線のデザインは秀一だと思います。ちなみにJR西所属の車両です。
■キハ81系はディーゼル特急の先駆けでしたが、トラブル多発から評判はイマイチの様でした。
■583系は交直昼は特急電車、夜は寝台特急電車として、更に交流・直流対応により北海道、四国以外の全国で運行されていました。
トワイライトプラザ
■豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス」です。
扇形車庫
大量の蒸気機関車が動態展示されています。
車内撮影は・・・
室内風景の撮影については、展示車両の大部分が立ち入り不可のため、窓にへばりついての撮影となります。
細部撮影に燃える
シャープなデザイン
イカすロゴ
急角度裾絞り / パンタグラフ
JNRロゴ
独特な前照灯。
ドアガラスのHゴム / パンタグラフ
パンタグラフ
特別車両の証
重厚感
車両正面コレクション
今回も締めは列車を正面から。
まとめ
500系新幹線を見ただけでも満足しましたが、大部分の展示車両の車内立ち入り不可が残念でなりません。
扇形車庫の蒸気機関車については、精悍且つメカメカしいフォルムと見ている分には良いと思うのですが、詳しくなりたい衝動には発展しません。
余談ですが館内には収蔵車両に含まれないが、常時展示中の50系客車があります。実は休憩室として設置されています。
京都鉄道博物館は以上となります。
鉄道博物館 (JR東日本・大宮)
2018年5月18日訪問 収蔵車両数:40両前後
実は「わざわざ列車を見るために、埼玉しかも大宮からニューシャトル乗換メンドクセー」と考えながら長期間敬遠をしていましたが、ある車両が展示されているのを知ったために行ってきました。
この時期にはブログ運営中のため「興味のない車両もとりあえず撮影する」癖がついていた様です。
車両ステーション周辺
■200系東北・上越新幹線車両です。
200系普通車車内はリニューアル済の様です。
普段はボンネット内格納の連結器の作動デモが行われていました。
■0系東海道新幹線の初期ボンネット仕様です。
0系普通車車内です。
■乗務員室内が見学可能な0系カットモデルです。
■485系特急車両(ボンネット)は交直対応などにより、四国以外の電化区間全域で運用されました。
485系の屋根は交直・周波数対応のために大量の機器が並びます。
485系普通車車内です。
■181系特急車両は485系の直流区間運用版的な性能となっています。当時は特急「あずさ」などにて運用されていました。
181系普通車車内です。
■455系急行車両は交直対応のため、東北本線などで幅広く運用されていました。急行運用消滅後は東北・北陸で長い期間通勤運用されていました。
455系普通車車内です。地方通勤向けに一部ロングシート改造済です。
■101系は国鉄「新性能電車」の初代通勤車両です。
101系車内です。
■昭和11年登場の国鉄初20m通勤車両クモハ40です。
クモハ40車内です。
■ナデ6110形は大正時代の山手線車両とのこと。現在は国指定重要文化財です。
ナデ6110形車内です。
■C51形蒸気機関車(御召列車仕様)です。
■C57形蒸気機関車です。
■ED75形電気機関車(交流線区用)です。旅客から貨物まで牽引運用します。
■EF58形電気機関車は東海道本線での優等列車牽引などで運用されました。
■EF55形電気機関車は戦前の特急列車牽引が主な運用でした。
ミニ運転パーク周辺
■455系急行車両です。
普通車車内は見学から休憩、食事も可能スペースです。
仕事ステーション周辺
2018年5月当時は準備中でした。400系新幹線とE5系新幹線(モックアップ)が展示中です。
正面コレクション
締めは「正面顔コレクション」です。
まとめ
現存する国内初期の車両から、JR東日本の現役車両(モック)まで、鉄道歴史を感じさせる展示となっています。重文指定を受けた車両や御料車以外の展示車両は大部分が車内立ち入りも可能です。
個人的には廃車となったE351系を収蔵せずに、全解体が残念ですが、営業時にはパンタグラフ落ちるわ脱線事故起こすわ、終いには「残念な失敗車両」とまで言われていましたから…「展示するわけねーだろ」と考えたのでしょうか。(写真はE351イメージ)
鉄道博物館(大宮)は以上となります。
最後に
今回の記事内写真につきましては、普段の記事よりも解像度を若干高く設定しました。
そして現在巡りたい鉄道博物館が岡山県にある「津山まなびの鉄道館」です。気動車に特化している様でキハ58系展示が超気になります。
今回は以上です。
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