1300年の伝統「ぎふ長良川鵜飼」を満喫する

新規投稿 2019/02/21・最終更新 2019/05/20

今回は岐阜県岐阜市で毎年5月から10月に行われる、「ぎふ長良川鵜飼」の記事となります。

また本記事は再投稿にあたり、鵜飼とあわせて手軽に楽しめる岐阜観光も追記をしました。

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はじめに (鵜飼とは)

まずはこちらのイラストの通りの鮎漁となります。

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篝火を鵜船の船首につけ、鵜匠が鵜を10羽前後手綱で操りながら夜に川底で休んでいる鮎を捕獲する伝統的な漁法となっています。

 

観覧申込方法

2019年分は4月より公式ホームページにて観覧予約が可能です。(乗合船のみ可能、貸切船は要TEL)

www.ukai-gifucity.jp

こちらでは鵜飼の歴史や漁法などから観覧に関しての情報も網羅されています。

 

観覧料金

乗合船で楽しむ場合は大人3,100円/人から、貸しきり船で満喫する場合は最小の船で約40,000円/艘となります。

また、プラン利用以外は食事や飲み物はつかないため、当日持込みや食事の事前予約が可能です。

 

鵜飼当日のアクセス

マイカー(Pあり)、岐阜駅からはバスまたはタクシーで鵜飼観覧船事務所(のりば)を目指しますが、バス利用時は「長良橋」バス停より徒歩1分となります。

 

こちらが長良川に架かる「長良橋」です。

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こちらが鵜飼船の乗船受付所となります。

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まずは鵜飼説明を聞く

事務所で受付を済ませると17:45より観覧船のりばにて鵜匠より鵜飼全般のためになる説明があります。よく聞きましょう。

Point

・鵜匠の身分(宮内庁式部職鵜匠)や生活全般説明

・鵜匠と鵜は共同生活をしており深い絆がある

・鵜は海鵜で茨城県にて捕獲されている

・毎日の鵜船の出発順番はくじ引きとなる

・鵜船をはじめとする鵜飼用具一式の説明

・長良川は日本で唯一皇室御用鵜飼である

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鵜が鮎を飲み込めない仕組み(組結い)も実演されます。

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鵜飼観覧船へ乗船

鵜匠による説明が終わると我々はすぐに出船(18:15)となります。

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船着場係員の方に「あなた達は運が良い、あの船頭さんは操船技術が最高だ」と言われて嬉しくなりました。(理由は後述)

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我々は乗合船ではなく貸切船としていました。

やはり気兼ねなく見物したかったのです。

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漁場へ移動

乗船直後に副船頭さんより本日の鵜飼見物の説明が始まります。

Point

・漁開始時には毎日花火が上がる

・花火を合図に河川近隣は減灯に協力する

・鵜飼漁は「狩り下り」と「総がらみ」の2種類がある

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説明が終わると早速漁場まで移動しますが、船を漕ぎながらも副船頭さんが色々とお話をしてくれました。

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この船なかなか速いんです。

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鵜飼漁開始までは酒宴

観覧船か漁場に到着すると漁開始までは待機となり、観覧客は皆盛大な宴会を開始します。

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鵜飼時には向かいの山側を鵜船が通ります。

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観覧客が宴会中に鵜船は川上に移動します。

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我々はビールと日本酒を用意しました。

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そして食事には乗船場そばにある鮎料理「泉屋」さんで、天然鮎の弁当を奮発しました。(要事前予約)

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この日は岐阜県でも特に良質な鮎で有名な和良川産の天然鮎でした。

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鮎ごはん!
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岐阜歴史説明のお姉様。長良川鵜飼はユネスコ無形文化遺産登録を狙っているとのことです。

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この船は副船頭さんの話によれば、日本で唯一の「トイレ専用船」となります。近所にトイレがないのでしょう、待機中の観覧客が使用をします。

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船頭さん達も時間まではおのおの過ごしていました。(右にいらっしゃる方が船頭さんです)

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鵜飼を堪能する

19:45頃に合図の花火が上がると、まずは川上から下ってきた鵜船と観覧船が並走する「狩り下り」が始まります。

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ここで観覧船船頭さんの腕の差が出ると思われるのですが、我々の船は他観覧船と比較して、最後まで鵜船に密着をしていました。

 

鵜匠の掛け声とダイナミックで繊細な動作は見応えがあります。

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「狩り下り」の次は「総がらみ」です。6隻の鵜船が横隊となり、鮎を浅瀬に追い込む漁を見物します。この時に観覧船は停船をしています。

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「総がらみ」は見ていてとても幻想的です。

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そして20:30頃に鵜飼観覧は終了・下船をします。

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乗船場から呑み屋さんまで乗車したタクシーが、開扉すると足下ライトが点灯します。運転手さん曰く「岐阜市内では普通」とのことでした。

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その他 鵜飼情報

・荒天時や長良川の増水時には鵜飼漁は中止の可能性もあります

・鵜飼見物時にお酒を飲むのならば、現地(船のりば近く)調達は驚きの高価格なので、事前準備がおすすめです

・大垣の鵜飼通にお聞きしたのですが、当日船頭さん達には心づけを渡すことで更に見物が楽しめる可能性があがります (我々は「仕事後に」と缶ビール10缶程を差し入れました)

 

岐阜市内のおすすめ観光

岐阜まで来たら鵜飼観覧だけでは勿体ないので、数カ所おすすめスポットをご紹介します。

 

JR岐阜駅北口。ここが行動の起点となります。

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路線バス乗り場は北口にあり、有人の案内所もあります。

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岐阜駅前にある「みんな大好き織田信長公」の像。

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①川原町歩き

鵜飼乗船場と隣接しているこちらの町は、古い町並みを楽しめる美観地区となっています。

伝統工芸「岐阜うちわ」のお店や、和紙問屋、カフェなどもあります。

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こちらで鮎弁当を予約しておきました。

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格子戸や荒格子のある家屋が特徴です。

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郵便局でしょうか。

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②岐阜城(岐阜公園)見学

金華山にそびえ立つ難攻不落の岐阜城へは、JR岐阜駅から路線バス(約15分)があり、岐阜公園からは鵜飼乗船場までバスがあります。または徒歩で約20分です。

 

こちらが金華山。よく見ると岐阜城が確認できます。

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標高が高いので、地上より有料ロープウェイに乗車し、下車してから15分程階段を登ります。

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岐阜城天守閣より長良川方向を望む。

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鵜飼の船から夜の岐阜城が確認出来ました。

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③岐阜シティ・タワー43

こちらはJR岐阜駅前にある商業施設も含むビルとなります。無料直通エレベーターで43階まで行けば、昼夜問わず岐阜市内が眼下に広がります。

 

JR岐阜駅2階部分より。正面巨大ビルがシティ・タワー43です。

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岐阜シティ・タワー43
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すぐ下はJR岐阜駅。

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JR岐阜駅方向の夜景。

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ちなみに夜のJR岐阜駅も綺麗です。

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④柳ヶ瀬

東海地方有数の繁華街・歓楽街です。岐阜駅からは北に1km程あります。

私はいつも岐阜駅前で呑みますが、参考情報として掲載をします。

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⑤天然鮎を食べる

「鮎漁(鵜飼)を見たら天然鮎をたべましょう」

岐阜県は上質な天然鮎を手軽に食べることができます。岐阜県の中でも特に質の高いと評判の郡上鮎は長良川です。他にも和良川や揖斐川など多数の川で美味しい鮎が獲れるようです。

 

シーズンになると私が足繁く通う店の鮎用水槽。

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鮎漁が解禁となる5月中下旬から6月にかけては稚魚となり、頭から尾まで残さずに食べられます。私はこの時期が1番好きです。

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7月、8月は成魚です。

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10月位には落ち鮎となります。

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岐阜県の郡上八幡では街角で天然鮎の取引が公然と行われています。

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関東で食べた養殖鮎です。私は天然も養殖も両方頂きますが、食べ比べてみるとその全てが違います。

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岐阜市から広がる観光

JR岐阜駅からすぐにある岐阜バスターミナルからは、(飛騨)高山、郡上八幡、白川郷、長島温泉(運行日注意)まで行く高速バスが頻繁に運行されています。

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しかもこれらの便は事前予約も不要となっています。

 

長良川全国花火大会が気になる

岐阜駅前に作られたこちらは、毎年8月開催の「長良川花火大会」の会場直通バス乗り場の整列路となります。

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運用開始をするとこれだけの人が並びます。

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さらには土曜日夕方なのにJR岐阜駅改札はこの混雑です。

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私は観覧経験がないのでとても気になります。

 

最後に

2017年に初観覧をして感動した我々は、メンバーを増員して2018年も鵜飼観覧予約をしたのですが、丁度その時期に岐阜で長雨が続き、増水により鵜飼漁は長期間の休業となってしまいました。

・・・そして2019年、勿論行きますよ。

皆様も是非一度は見ておくべきだと思います。

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ぎふ長良川鵜飼マスコットキャラ「うーたん」

 

 今回は以上となります。

 

是非あわせてご覧ください

当ブログでは岐阜県の記事が満載です。